クローバー

『 この前は
ありがとう…タオル… 』

彼は笑顔で言った


覚えててくれた…


胸も体も
張り裂けそうだなんて
あなたには
分からないよね

ドクドク
聞こえてきた
胸の鼓動を
おさえながら
返事をした


それから
どのくらいだろう…

私と彼は
話し続けた…


時間がたつのも忘れ…


授業も…大遅刻も…


彼は
大学の事…
勉強の事…
分厚い本の事…
あの喫茶店の事…

色々話てくれた

おもしろい事…

私の聞きたい事…?
彼の話している事
すべてが
私の中に
入ってくる

聞いているだけで
楽しかった…


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