クローバー
チャイムを鳴らしても
返事がない…
すれ違っては
いないはずだけど…
扉に手をかける
¨あれ…¨
鍵が開いている
『来ちゃったよ~…』
と、覗きながら
開けてみる
そこには
玄関で
靴を履いたままの
彼が
倒れていた
¨……………¨
動けない…
¨…………
…きゅ…救急車……¨
震える手を
おさえながら…
ながれる涙を
ふきながら…
携帯を手にして
祈った…
『…もしもし
お願い…早く来て!』