クローバー

彼は
客間へと
移った


私の前に座る
彼に
何を言ったら
いいのか…

彼も
同じなのか

2人で
無言の時間が
すぎてゆく


彼が
口を開こうとした


私は少し
緊張した


その時

お茶を
入れ直してた
お母さんが
戸を開けた


私と彼に
同時に見られた
お母さんは

キョトンと
していた


すぐに
空気を察した
お母さんは

最後に
笑顔を見せ

部屋から
出て行った


緊張していた
私と彼は

目を見合わせ

お母さんの
笑顔が
伝染したかのように

2人笑顔になった


クスクス笑った


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