クローバー
お母さんの入れた
あたたかいお茶を
飲むと
彼は
1つ
大きく息をはいた
私も
その様子に
持っていたお茶を
一口…
静かに
お茶を置いた
『大事な
話をしないと
いけない…』
今まで
見たことのない
顔で言った
きっと
私も
今まで
見たことのない
顔を
していただろう…
私は
一生懸命
笑顔を作った
¨何を言われても
平気だよ¨
って
彼に
思わせたかった
彼の
口が開くと
笑顔が
苦笑いに変わったのを
自分で感じた
笑顔に戻そうとする
私に
彼は
『無理しないで
いいよ…』
と言った
私は
うつむいたまま
顔を
あげれなかった