クローバー
予定より
1週間早かった
彼のそばにいたい…
彼はどうなってるの…
この子を見せたい…
この子を抱かせて
あげたい…
¨愛してる…¨
¨痛い…痛い…¨
…何だか
手があたたかった…
彼に
握ってもらって
いるような
気がした…
すると…
赤ちゃんの
泣き声が聞こえた…
¨生まれた…¨
涙がとまらない…
胸に抱いた
生まれたての
赤ちゃん
それまで
泣いていたのに…
かわいい
赤ちゃん…
目が
彼そっくりだった…
『3800グラムの
男の子ですよ』
『…彼の所に…
…彼の所に
行けますか…』