クローバー

食事の時間になると
赤ちゃんは
連れて行かれた…

『また夜に
ベッドと一緒に
連れてくるからね』


寂しくなった…


彼は起きない…


食事も
喉をとおらない…


『赤ちゃんの為に
お母さんが
ちゃんと食べてね』


赤ちゃんの為に
頑張って食べた…


彼の隣へ行き
手を握った…


¨赤ちゃんが

待ってるよ…¨


かすかに
彼の指が動いた


急いで
ナースコールを押す


¨起きて!
…起きて!¨


彼の手を握る
私の手に
力が入る…


¨……...…¨


彼の口が
動いた…


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