冬の月


「アタシ…冬月早苗…天使園の卒業生だから…帰ったら聞いてみれば

自分のこと…もっと大事にしなきゃ

いいちゃんと学校来なさいよ」



そう言って顔をあげた時…睫毛に涙がたまっていたのを見て…俺は何も言えなくなった。







あん時はマジ…痛かったんだぜ。

夜になるまでずっと殴られたとこがヒリヒリしてたよ。





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