イケメン★ハーレム
「どこ行きたい?」
そう言う淳に、私は『どこでも』と答えてしまった。
「奈良の観光名所って言ったら東大寺しか思いつかないんだけど、ちょっと行きたいとこあるんだけど、ついてきてもらってもいい?」
「いいけど」
どこに行くんだろう?
と思いつつついていくと、そこは小さなお店だった。
「柿の葉寿司?」
そこは、柿の葉寿司というお土産が売っているお店だった。
「そう、お寿司が柿の葉にくるんであるから柿の葉寿司って言うんだって。 そのまんまだけど。 知り合いが、美味しいって言ってたから一度食べてみたいなって思って」
「へー…」
確かに、すごい美味しそう。
「恋、こうゆうの好きそうだなー」
私がそう呟くと。
「じゃ、3箱下さい」
と、淳が言う。
「なんで3箱?」
「俺と愛と、恋の分だよ」
「え!? いいよ、払うよ!」
「いいって、今日のお礼!」
…お礼なら、私だって…。
「じゃあ、あとでなんかオゴる」
「うん、楽しみにしてる」
そう言って柿の葉寿司を買う淳。