イケメン★ハーレム
次の日の朝、恋と一緒に登校しようと思ったら、玄関先に生徒会長の姿があった。


「おはよう、主井さん」


爽やかに微笑む生徒会長の顔。
朝から見ても嫌な気を起こさせないほどの爽やかさである。


「おはようございます…」


「じゃ、行こう」


そう言って歩き出した。


「あ、忘れものした。 足利さんと愛、先行ってて」


と、恋が言う。
なんのタイミングでそんな事言ってんだ。


「うちの学校、校則はもともとそんなに厳しくないんだけどさ」


いきなり話を振る生徒会長。
まあ、無言で歩くよりは幾分いいし、なによりマトモな話っぽそうなので、耳を傾ける。



「この間、女子生徒のスカートの丈でモメてさ」


「へぇ…」


「下着が見えない程度であれば、個人の自由でいいんじゃないかって話になったんだけどね」


「ふんふん」


「僕としては、女子生徒全員のスカート丈をギリギリまで短くする校則にしてほしかったんだよね」


…全然マトモな話じゃなかった。
というより、朝にするような話じゃないような気がする。

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