イケメン★ハーレム
そして、日曜日。


「愛、何やってんの? ウルサイんだけど」


「あ、ゴメン! 服出してて」


私の部屋には、オールシーズンの服が散乱していた。
それを見た恋はゲンナリしていた。


「デート?」


「え!? 違うよ!」


「…まあ、ふたりっきりじゃないしデートとは言えないか」


まあ、そうだよね。


「ってゆーか、何着ていったらいいと思う? 恋、選んでよ~!」


「やだよ、めんどくさい」


「いーじゃん! このスカートなんてどうかな?」


恋の眉間にシワが寄る。


…あれ、あんまり良くない?


「遊園地行くんでしょ? その丈は無いんじゃないのかな。 パンツ見えるよ」


「えっ、そう?」


「同じ丈でもショートパンツならいいんじゃないの? これ、最近買ったやつでしょ?」


「あ、そうそう! 買っただけで履いてないんだよねー」


なんだかんだいいつつ、選んでくれる恋。


「ま、こんな感じでいいんじゃない?」


「ありがとー! 恋、バッチリだよ!」


「うん、頑張ってきて」


「はーい! お土産買ってくるね!」


そう言って手を振って、家を出た。
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