イケメン★ハーレム
生徒会室のドアがノックされて、生徒会長が答える。
中に入ってきたのは、恋だった。


「準備できたよ。 後は放送するだけ」


…放送?


「愛先輩のために、考えた企画なんですよ!」


沢尻くんがニコッと笑って言った。
私の…ため?


「じゃあ、生徒会室のマイク使おうか」


生徒会室に、放送室みたいな場所があって、そこで校内放送できるみたい。
もうそろそろ、みんな登校してくる時間だ。


「んじゃ、放送するよ」


マイクの近くのボタンを押すと、ピンポンパンポーン♪と軽快な音が流れる。
生徒会長がマイクに近付く。


「今日の1限目の生徒集会は予定を変更して、屋上を使っての【主張大会】をします。 参加される方は生徒会室に来て下さい」


主張…大会?


私が首を傾げると、生徒会長はニコリと笑った。


「先生の許可は取ってあるよ。 恋くんが頑張ってくれたんだ」


「けっこうアッサリ許してくれたよ」


恋はそう言った。


「だから、思いっきり言っちゃえばいいよ。 みんなアッサリ、受け入れてくれるかも」


「そう…かな?」


4人は自信ありげにウンウン、と頷く。


「じゃあ…頑張って、みる」


みんなに知ってもらいたい。


昔の、私の事も。
今の私の事も。
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