イケメン★ハーレム
「へ!? な、なにイキナリ?」
「いや、だってさ。 主井さん、あんまり俺の名前呼んでくれないって思って」
「べ、別に名字でもいいんじゃない? 何で名前なのよ!」
変態がまた悩んだような仕草をしたあと、すぐにこう言った。
「呼ばれたいから」
「は、はぁっ!?」
意味になってねーよ!なんだよソレ!
「呼んでよ」
「よ、呼ばないよ!」
「なんで?」
「なななな、なんでって…」
呼ぶのも呼ばないのも理由がいるワケ!?
「わっ、分かったよ! 呼べばいいんでしょ!」
グッとこらえて名前を呼ぼうとする。
…うわ、超恥ずかしい。
「じゅ、淳。」
「うわ、呼び捨てだ」
「だ、ダメだった?」
「いや、超嬉しい」
変態…淳は、顔を真っ赤にしていた。
私も真っ赤になってる。
な、名前を呼んだだけなのに。