イケメン★ハーレム

「わ、私がアンタにあげるとか、勝手に決めないでよね!」


「じゃ、誰にあげるの? 翔?足利さん?」


「ち、違う!」


「じゃ、誰?」


「恋に、あげる」


「え?近親相姦?」


「ちーがーう!」


なんでそうなんのよ!


「毎年、恋にはあげてんの! …他にあげる相手、いないし」


「そーなの? 今年はいるから、良かったね」


「だから、誰に!」


「だから、俺だって」


何よ、その自信。


私は顔をまた真っ赤にしていた。


「さ、食べたら歩こう! ダイエットダイエット!」


じゅーぶん細いじゃん、アンタ。


そういえば、さっきから視線が痛い。


コイツ、男前、だもんなあ。
公園にいる女の子のほとんどが、淳の事見てる。


「ねえ、あっちに花咲いてるんだって。 行ってみる?」


「え? あ、う…うん!」


私と淳は花が咲いてる方へ向かった。
< 66 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop