イケメン★ハーレム
「わ、私がアンタにあげるとか、勝手に決めないでよね!」
「じゃ、誰にあげるの? 翔?足利さん?」
「ち、違う!」
「じゃ、誰?」
「恋に、あげる」
「え?近親相姦?」
「ちーがーう!」
なんでそうなんのよ!
「毎年、恋にはあげてんの! …他にあげる相手、いないし」
「そーなの? 今年はいるから、良かったね」
「だから、誰に!」
「だから、俺だって」
何よ、その自信。
私は顔をまた真っ赤にしていた。
「さ、食べたら歩こう! ダイエットダイエット!」
じゅーぶん細いじゃん、アンタ。
そういえば、さっきから視線が痛い。
コイツ、男前、だもんなあ。
公園にいる女の子のほとんどが、淳の事見てる。
「ねえ、あっちに花咲いてるんだって。 行ってみる?」
「え? あ、う…うん!」
私と淳は花が咲いてる方へ向かった。