イケメン★ハーレム
「あの、もしよかったらでいいんですけど、勉強教えてもらえませんか?」
私がそう言うと、生徒会長はニコリと笑った。
「うん、喜んで。 あ、でも教科書無いよね?」
「じゃあ、問題集か何か探してきます!」
探していたものを見つけて、生徒会長が座っている席に戻る。
「こないだ授業に出てた問題なんですけど、なかなか理解できなくって…。先生にも恋にも聞こうと思ったんですけど、忘れてて」
本の中心のつなぎ目をパコッと音を立てて固定し、開いたままの状態にする。
そして、分からない問題を、指さす。
「これですか…」
「そうです、これです」
「教えるのはいいんですが…」
「はい?」
「名前で、呼んでください」
…はいっ!?
コイツまで何言い出すんだ!