イケメン★ハーレム
修学旅行2日目
修学旅行二日目。
ホテルのロビーで座り込んでたら、入口から見覚えのある人物が入ってきた。
「いやー、さすが生徒会長っすね! まさか修学旅行に来れちゃうなんて!」
「まあね、これくらいはどうって事ないよ」
「でもいいんですか? 俺まで連れてきてもらって」
「だって、沢尻くん。 あとでうるさいだろ?」
「あはは、間違いないっす」
と、楽しそうに笑っている。
「…って、おい」
と言いながら翔ちゃんの肩を後ろから掴む。
陸さんは背が高いから掴みにくい、ので代表して翔ちゃんを…って理由なんだけど。
翔ちゃんは、「ヒッ!」と声を漏らして後ろをそお~っと振り返った。
「あ、愛先輩かぁ。 なんかすっごい悪寒がしたからビックリしましたよー」
と、オドオドして答える翔ちゃん。
「ビックリしたのはこっち! なんでここにいるのよ?」
「え? それは淳先輩だけズルイって足利さんと話してて、それで――――…むがっ!」
口を塞がれる翔ちゃん。塞いだのは陸さんだった。
「生徒会の仕事の一貫だよ。 今期の修学旅行の内容をレポートするとか、そんな感じ」
そんなの、淳と恋に任せればいいのに…。
と、ジーッと陸さんを疑いの眼差しを向ける。
「淳と恋くんは、仕事だと楽しめないから俺と沢尻くんが代表して来たんだよ。 あと、沢尻くんの代の修学旅行のプランの参考に、とかねっ! それで沢尻くんにも来てもらったんだ」
翔ちゃんもそれを聞いてウンウン頷いている。
…ほんとかよ。