イケメン★ハーレム
「愛、もしかして…淳の事」
恋がそう言うのに、私は答えられなかった。
私の知らないうちに、私の中で淳の存在が大きく広がっていったのは事実。
でも、それは…“好き”なのかな。
「分んない」
と、答えるしかなかった。
「それでいいと思うよ。 いつでも、話聞くから」
と、恋は少し笑って言った。
「うん…ありがとう」
お父さんとお母さんのお土産を選んで、またロビーに戻った。
そこには、淳の姿があった。
「あ、愛。 おはよう」
ただ、挨拶されただけ。
…なのに。
顔が熱く感じる。
さっき、恋に言われたから?
それとも…。
「どうしたの? 具合悪い?」
「だ、大丈夫…」
こいつは、変態…なのに。
好きに、なっちゃったのかもしれない。