キレイな星が見えるトキ。
あたしと女の人、荷物を持ったフクチャンとで民宿に向かう。
あたしが持つって言ったのにフクチャンがいいよなんて言い出した。
なんだよ!彼女に対しては紳士なのかよ!
民宿の入り口にはお母さん達がいた。
「いらっしゃいませー!」
「しばらくの間よろしくお願いします。」
そう言って軽くお辞儀をする女の人。
「あれ?フクチャンどうしたのー?」
そばにいたフクチャンに気付き声をかけるお母さん。
「これ、俺の知り合いなんですよ。しばらくお願いしますね。」
女の人を指差しながら紹介するフクチャン。
あらあらー、なんて言いながら微笑む母親をあたしは恨むよ。