キレイな星が見えるトキ。
「でも、崇くんも隅には置けないわねー。こんな可愛い子に好かれるなんて!」
「あの!あたしが勝手に好きになっただけで………フクチャンには内緒にしててください!」
夏楠さんは少し驚いた表情を見せた。けど、いつもの笑顔にすぐ戻った。
「…安心して、誰かの幸せを手伝えるほど余裕ないから、」
小さい声でそう言った夏楠さん。
聞いちゃいけない、
そう感じたあたしはすぐに話題を変えた。
しばらくして夏楠さんの部屋をでる。
夏楠さんもフクチャンと同じなのかもしれない。
昔、2人には何かがあったんだ。
何かはわからないけど、あたしが知ってはいけないもの。そんな感じだ。