キレイな星が見えるトキ。
帰るのがイヤなんてフクチャンが来てから初めて思った。
何度も目の前を通る船が永遠に続けばいいなんて、
「…大樹、ごめんね、」
隣に座る大樹を見る。
「気にすんな!」
笑顔であたしの頭をガシガシ撫でる。
痛くないのに痛いよなんて言って、
「…学校、遅刻だね。」
「そーだな。たまにはサボることも必要!」
いきなり立ち上がった大樹を見る。
「何があったかは知らない。言いたくないなら聞かない。…ただ、泣いてる椿は好きじゃない。」
真剣な顔で大樹はあたしを見る。
あたしは何度この目に救われたんだろう。
…大樹はこういう時にはすごく頼りになる。
「…うん、
くよくよするの終了!」
よしっ!なんて言って立ち上がる。
学校に行こう。
ちゃんと家にも帰ろう。