蝶々〜貴方に届くまで〜

『これだったら
誰も近寄ってこないからです』


素早く明日香先輩に
返事をした。

明日香先輩は
『そうね』と
笑って答えた。

明日香先輩は
前の地元でお世話に
なった先輩だ。
そして私が過去に
愛した人の
幼なじみだった。


これ以上
思い出を掘り返したく
なかったから
明日香先輩の話を
うまく切って
立ち去った。

バス停までちょこちょこと
歩いていると明日香先輩が
後ろからバイクで
追っかけてきた。









『ねぇ、海行こう?』
< 16 / 48 >

この作品をシェア

pagetop