蝶々〜貴方に届くまで〜
『これだったら
誰も近寄ってこないからです』
素早く明日香先輩に
返事をした。
明日香先輩は
『そうね』と
笑って答えた。
明日香先輩は
前の地元でお世話に
なった先輩だ。
そして私が過去に
愛した人の
幼なじみだった。
これ以上
思い出を掘り返したく
なかったから
明日香先輩の話を
うまく切って
立ち去った。
バス停までちょこちょこと
歩いていると明日香先輩が
後ろからバイクで
追っかけてきた。
『ねぇ、海行こう?』