蝶々〜貴方に届くまで〜

『恨んでますよ』

『何でそう思うの？』

『私がそう思うからです｡』

『違うよ｡絶対に違うよ』

いつもの可愛くて穏やかな

表情の明日香先輩はいない｡




『…だからもういいです』

『何がいいの？』

『あいつの話はもう…』













『そっか』




明日香先輩が

悲しい表情でそう言うと

バイクにまた乗り

私の家まで送っくれた｡