ファインダーの向こう側
あたしはポラロイドカメラを確認して、ほっと一息ついた。
相変わらずの傷だらけ。
あたしの大切な魔法の箱だ。
とーやが少しむくれている気がして、あたしは首を傾げた。
「……どうかしたの、とーや?」
「あざみ。俺が心配したのは、カメラじゃなくて、あざみなんだよ?踏んだらあぶないなって思ったから」
とーやの眼が真剣で、あたしは笑って流すことに失敗してしまった。
相変わらずの傷だらけ。
あたしの大切な魔法の箱だ。
とーやが少しむくれている気がして、あたしは首を傾げた。
「……どうかしたの、とーや?」
「あざみ。俺が心配したのは、カメラじゃなくて、あざみなんだよ?踏んだらあぶないなって思ったから」
とーやの眼が真剣で、あたしは笑って流すことに失敗してしまった。