ファインダーの向こう側
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しろの浮気が10回を超えた時、あたしは数えるのをやめた。
だからこれが何度目の浮気なのかなんて、知らない。
「もう絶対、浮気しない。千紗が一番好き。愛してる」
この約束の言葉も、もう何回聞いたかわからない。
そしてそれが何度破られてるのかも。
「千紗だけ、だから」
――嘘吐き。
そんな言葉、嘘ばっかりだ。
そうわかってるのに、もうわかりきっているのに、
あたしもまたどうしようもない嘘を吐き続けている。
「これで、もう絶対しないんだよね」
そんなこと、あるわけないってわかってるのに。
そしてどうせまた次が来たって、あたしはしろを許してしまうんだ。
それがどんなに苦しくても。
悲しくても。
「千沙、大好き。愛してる」
愛おしそうに目を細めて愛を語る唇で、しろは違う誰かにキスをする。
それだって、あたしは嫌って言うほど知っているのに。
なんで、嫌いだって、もう終わりだって言えないんだろう。
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