-悪魔の花嫁-
「目、閉じとけ。絶対開けるなよ!」
エリアルにおんぶされている状態。
重くないのかな?
「目、開けろ。着いた。」
ゆっくり開けると、目の前には5つの扉。その内1つだけロープで中に入れないようになっていた。
「おや、エリアル殿ではないか」
後ろを振り向くと、老人が立っていた。
「ああ…」
誰?
老人はじっとあたしを見て
「セアレスか?」
「ああ…ゼンじぃ、セアレスに関する書物はどこだ?」
「確か…第二書庫だよ。エリアル殿が暴れたせいで、第三書庫使えん!」
エリアルが暴れた?!
「あれは、ヴィクトリアのせいだ。」
苦笑いしながら、第二書庫の方に一緒に歩いていった。