-悪魔の花嫁-
美しき美女と美しき悪魔
『ちょっと何するんですか!?』
興奮して、つい日本語で話してしまった。
『何って話があるから、連れて行ってるだけ』
しれっとエリアル様が答えた。しかも、流暢に日本語話してるし!
話があるからって、こんなことしていいと思ってるの?!
「こんなことする人だとは思いませんでした!おろして下さい!」
「駄目だ」
「マキ、こいつを怒らせないほうがいいぞ」
とリザが大人しくしろと言った。その物言いが怖かった。
「着きましたよ。」
運転手さんが、あたし達に言った。
「さっさと下りろ。」
とエリアル様が言った。
最初会ったときより、若干怖いんですけど…
あたしの目の前には大きな城ともいえる洋館。
「ここどこですか?」
「俺の家だ。」
こつこつと歩いて行くエリアル様の後ろを黙ってついて行った。あたしの隣にはりザがいる。