キズの恋色
―数日後―
「え―来週の学園祭に向けて話し合いをしたいと思います。」
「喫茶店やりたくない?」
「賛成!」
「メニューとか作んなきゃね。」
「私接客は絶対にやだ!」
「結夏は接客やんなきゃ。」
「なんで?」
「分かってないね。」
「私べっこう飴作りたいんだもん!」
「仕方ないんじゃない?」
「結夏は調理担当ね。」
「やった!」
「後は自由に決めてください。」


―学園祭当日―


「べっこう飴♪べっこう飴♪」
「結夏ご機嫌だね。」
「私べっこう飴好きなの。」
「「ザワザワ」」
「来たんじゃない?」
「あの3人?」
「うん。」
「べっこう飴セット3つ!」
「あの3人がべっこう飴?」
「以外。」

この時が全ての始まりだったね。
あなたのその性格が神様に嫌われて私に向かって来たんだね。

「ねぇ。私あの3人とこに行くの怖いんだけど誰かいってくれない?」
「私行こうか?」
「結夏が?」
「うん。」
「じゃあ頼んだ。」

「スカート短いんだけど。。。」
「可愛い!」
「マジキモイんだけど短すぎ!」
「てか早くいってきなよ。」
「は~い!」


「お待たせしました。べっこう飴セットです。」
「生徒手帳の女の子じゃん!」
「ども。。」
「うまい。」
「なぁ生徒手帳の女の子!このべっこう飴誰作ったんだ?」
「私ですけど?」
「メアド教えて。」
「はい?」
「だからメアド教えて。お前の事気に入った。」
「どうも。」
「名前は?」
「七瀬結夏です。」
「覚えられたらおぼえとくね。」
「じゃあね結夏ちゃん。」
「さようならぁ。」

「あの3人ちょーいい人だった。」
「ていうかメアド教えたの?」
「うん。」
「気に入られたね。」
「みたいだわぁ。」

生徒手帳で始まった恋がこんなにも速くあなたと近づいてしまうなんて。。
でも私は男の人を信じたりはしないから。。
< 6 / 11 >

この作品をシェア

pagetop