傷を分け合って


『だぁーからぁ、行かないって言ってんじゃん!』


『え〜〜!里奈が一緒じゃないとやぁだぁ!!!!』


『キョーミないのっ!合コンなんて。ユイ一人で行けばいいじゃん!』


『冷たいなぁ。里奈ゎぁ。』

今にも泣きそうな顔でじ〜っと私を見つめるユイ。
コイツが駄々をこねだしたら止まらない。

実際このやりとりも、かれこれ20分程続いている・・・。

10年近い付き合いが、私にユイの性格をくわしく教えてくれた。

だから、ユイは私が行くって言うまで引き下がらない事も、私は知っている・・・。


『はぁ・・・。わかったよ・・・。そのかわり10時までね。』


『やったぁ!里奈ならそう言ってくれると思ってたよ!』


半ば無理矢理ですけど?








私はこの時、すでに私を破壊するピストルの銃口が押し当てられている事に気づいていなかった・・・。
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