傷を分け合って
閉ざされた心
あれから数週間。
ユーキは毎日私のそばに居てくれる。
ユーキが仕事の間はアキナがいてくれた。
私は日に日に食べ物が喉を通らなくなって、リストカットも前に比べて酷くなり、夜はユーキが傍にいても眠れない日々が続いた。
学校もあの日から行っていない。
何度かユイや、他の友達が家に来たみたいだったけど、私は会いたくないと言ってユーキとアキナ以外は繋がりを遮断した。
『私、学校…辞めたい。』
お母さんは少し残念な顔をしたけど、私の顔をじっくり見た後、すぐに先生と連絡を取ってくれた。
その日の夕方、担任が家に事情を聞きに来た。
担任は、私の顔を見るなり何か深い事情があることは理解したみたいだった。
しばらくして、担任は私の部屋のドアを叩いた。
『里奈、先生だ。ちょっといいか?』
ゆっくり部屋のドアを開けて、先生を中に入れた。
『お前、痩せたか?』
なんてへらへら笑って言うもんだから、少し調子が狂った。
『大体の事情はお母さんから聞いた。』
『・・・。誰にも会いたくないの。』