傷を分け合って
学校が終わって、私とユイはまっすぐ家に帰り、6時に近所のコンビニで待ち合わせをした。


私は少し早めに着いたので、雑誌を読みながらユイを待っていた。

約束の6時を10分くらい過ぎたころ、1台の車が駐車場に止まる・・・。

中から推定ハタチ前後の無精髭を生やした男と、ユイが出てきた。




『里奈〜!ごめ〜ん!待った〜?』


『アイツ誰?』


『あっ!タツミくんだよ!乗せてってくれるって♪』


『ふーん。』


ユイの男友達らしい。

私は気が進まないままタツミという男の車に乗り込んだ。











なんだか、胸騒ぎがする。
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