傷を分け合って



それからユーキはしばらくうちに来なくなった。



時折寂しくて

涙が止まらない日もあった。

リストカットも少しひどくなった。



でも、これでいい。



私にさえ会わなければ、ユーキを苦しめる事はない。


これは私の問題なんだ。
私が自分で解決しなきゃいけない。



強くなろう。



強くなって、今度はちゃんとユーキに伝えよう。




『好き』という気持ちを。
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