傷を分け合って
『ナオヤ達が今晩ライブやるんだけど、一緒に行かない?』


突然何ヶ月も連絡が無かったアキナからメールが届いた。

どうやらアキナの彼氏、ナオヤが今晩ライブをやるらしい。


アキナは地元バンドのライブで出会った友達。

出会った瞬間、意気投合して仲良くなった。
私の中では一番信頼できる友達。


私はその日の夜、アキナとライブに行く事にした。


いつもより少し濃いめのメイクをして、普段履かないスカートなんか履いて。
原色系でまとめたビビッドな服装は、大衆では一際目立っていた。


もしかしたら、今日と言う日を

私は予期していたのかな。

地元ではそこそこ人気があるバンドばかりが

次々出てくる中で

私はあなたを見付けたの。

6弦を奏でる指は

とっても綺麗で

一瞬であなたから

目が離せなくなった・・・
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