竜の国




「心配してくれるのは嬉しいけど

この気候の中で

レグザールの考えてるような

服を着るなんて無理な話だよ。」



優しく諭すように言うと

今度はレグザールが

小さくため息をつく番だった。



見かけによらずけっこう

傷つきやすい人だから

いつも一呼吸おいてから

喋るようにしている。



「・・せめてこれを羽織ってろ。」








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