竜の国
3
突っ込みまくってみたものの
それは脳内でのお話。
音的にはなにも発していないので
あたりはシーンと静まりかえっている。
しばらくたっても人型ロボットは
切りつけてくる様子がなかった。
・・なんか騒ぐの疲れた。
自分の中だけでの騒ぎだけど。
「黙ってないで答えろ。」
命令することに慣れた
威圧的な声が耳をうつ。
仕事もできずに威張り散らすだけの
職場の上司の顔がうかぶ。
首筋にあてられた刃物のことを
忘れるくらいイラッとした。