竜の国




長いこと考えこんでいた

銀髪くんが復活したようだ。



ぐいっと強引に腕を引かれ

仕方なく歩きだす。



同時に首にあてられていた

銀色のものも下ろされた。



びっくりしすぎてすっかり忘れてたよ。


刃物の存在。



なんだかもう

どうにでもなれ的な心持ちだよ。



投げやりともいうかもね。



「どこ行くの?」



のほほんとした口調で問うと

小さなため息が聞こえた。




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