竜の国

10




「砂ボコリをたくさん浴びちゃって。

汚れを落としたいんだけど

用意してもらえる?」



「も、もちろんですわ!

すぐに湯浴みの支度を致します!」



アリスちゃんが

現実世界に戻ってきた。



あ~よかった。



うまく話し変えられて。



パタパタと走り去ってゆく後姿を

見送りながらホッと息をつく。



と同時にハッとする。



「・・・湯浴みってことは着替え・・・」



ちーん。


あたしってば自爆した模様。




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