竜の国
6
「レイヴァール!!」
思わずビクッとするような声が
すぐ近くで聞こえたのと同時に
拘束されていた体が自由になった。
「邪魔しないでくれるかなぁ。」
巻きついていた腕を
引っぺがしてくれた
レグザールの背中に隠れる。
なんかヤバイ雰囲気だなぁ。
2人とも
キレるとめんどくさそう。
あたし目掛けて
伸びてきた腕を避けながら
現状の打開策を考える。
なおも追ってきた腕は
レグザールがはらってくれた。
おおお。
頼もしいじゃないの王子様♪