Special X’mas
もう何度も乗った車。
そんな車の心地よい揺れと、冬にもかかわらず、優しい夕日が照らしてくれたおかげで、だんだんうとうととしてきて………重たい瞼をゆっくりと閉じた。
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「…み、愛美……起きろよ」
「ん…」
いつの間にか閉じていた瞼を開くと、そこには恭牙の顔。
真っ暗になった周囲が、恭牙の瞳を輝かせていた。
「着いたから」
そう言って、シートベルトを外すと恭牙は車から降りた。
そんな恭牙に続けて車から降りると………
「わぁ……、綺麗」
色とりどりに輝く電球に身と包んだツリーが堂々と立っていた。
周りには、やっぱりカップルの姿。
ここって、有名なスポットなのかな……?
そんな事を考えながら、一番てっぺんで自慢げに輝く星を見上げた。
あぁ……、この星……亜紀さんみたい。
そうすると……周りの小さな電球が私かな?
だって……輝きが違いすぎるんだもん。