Special X’mas
―――――ボフッ
その言葉を聞いた瞬間、私の中にあった気持ちが一気に爆発して、側にあった枕を恭牙の顔目掛けて勢いよく投げた。
感情が爆発して、もう自分ではコントロール出来ない……。
一個だけじゃ物足りず、ベッドの上から降りてソファーに置いてあるクッションも投げつけた。
あるだけの枕、クッション、リモコン……投げれるものを、構わずに投げた。
恭牙の顔なんて見ずに投げつけたから、ほとんどが壁やらドアやら、関係ないところに飛んでいった。
「やめろっ…ちょ、愛美っ。やめろって」
恭牙は何か言っているようだけど、今の私には恭牙の話を聞くような余裕は一つもない。
ただただ、感情のおもむくままに爆発させた。
だけど…
「愛美っ……!」
大きな声で名前を呼ばれたと思ったら、恭牙の力強い腕が近づいてきて……
「きゃ……離してっ」
大きな胸の中にスッポリと収められた。