Special X’mas
「いたっ……はなし」
「ほんと、子供だよ…」
「だから、子供なんかじゃ「俺がだよ」
恭牙が子供だといったのは、今度は私ではなく、自分に向けていった言葉だった。
「はぁ…、亜紀は確かに元カノだけど、今はただの友達。まぁ、sexの事は昔…な」
「…うっ…く…ぅん」
「あとは…全部……コレのためだったから」
涙で滲んでよく見えない恭牙の手には、何処から出してきたのか……さっき遠くから見たプレゼントが乗っていた。
「これ……」
「クリスマスプレゼント……」
え……?
どういうこと?
なんでこのプレゼントと電話が関係しているの?
ゆっくりと、リボンを解いて箱に包まれた中の物を取り出した。
「ネックレス…、私に?」
「ん……」
中から出てきたのは、プラチナで出来ているハートの形をしたネックレス。
「俺、あんまり金なかったから、バイトしてた。だから、用事とか電話とかあったんだ……。」
そういった恭牙の顔は、さっき見たような照れた顔。
私……、もしかして勘違いしていたの?