Special X’mas


恭牙は、優しくしてくれるけどなんだかよくわからなかった。


ただ、頭の中がボーっとしたりするだけ。


それだけだったけど、幸せ……なのはわかった。




「いた……っ…い」


「……くっ…は」



初めての感覚は、マンガとか、本とかでよくいう気持ちいいとかそういうんじゃなかった。


とにかく痛い……ただそれだけ。


だけど…、初めて全部が繋がれた瞬間なんだか嬉しい気持ちに包まれて、涙が出た。



恭牙の愛を、体中全部で感じながら、私は記憶を手放した。



最後に聞こえたのは


「愛美…っ、愛してる」



そんな恭牙の声だったような気がする……。





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