Special X’mas



ムスッっとした顔で恭牙の事を見ていると、


「あれ…?その子……妹さん?」


さっきまで、恭牙に向けられていた亜紀さんの視線がこちらに向けられてきた。


その目は、恭牙に向けられていたものとは違い、意地悪そうに底光りしていた。


「ち……、違いますっ!」


悔しい……、絶対この人私が恭牙の彼女だってわかってて言ったんだ。


「ははっ。そう見える?実はそうだったり~」


恭牙は、冗談つもりで言ったんだろうけど、その一言は私の心を傷つけた。



「…恭牙…」


「冗談だって。愛美は、そのままが可愛いって……おい、泣くなよ」


悔しくて泣きそうになっている私を見た恭牙は、これとばかりにあからさまなフォロー…。


横で笑いを堪えるようにして口を小さく覆っている亜紀さんには気付いてないみたい。



「わぁ~愛美ちゃん…だっけ?可哀相。もぉ~恭牙…女の子泣かしちゃダメでしょ」


いかにもお姉さんみたいな口調で喋り掛けてくる。


まるで、私が子供だといいたいようにしているのがひしひしと伝わってきた。



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