君の紅が好き
『・・・梅?』

入口の前には

キラキラした目をした子猫。

動物好きな艶。

雨の中震える子猫を放っておけなかった。

時々来ては餌をあげていた。

そして今日。

『もう!!勘違いしちゃったじゃない!!』

憎めないこの瞳に

はぁう・・・。

とため息が出る艶。

『ほらこっちへおいでー。』

梅はお腹を満たすと

眠りについた。

ニャー・・・ニャッ。

梅の鳴き声がよく響く。

艶に小さな癒しの空間が取り巻いた。
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