先生、あなたに逢えて幸せでした
必死で明るい声を出した。
涙が出ない様に下唇を歯で噛みしめ泣かないようにしてた。
離れてすぐに走ったら先生に怪しまれる……。
だから、先生との距離が離れるまで普通に歩いた。
ジュース買いに行くなんて嘘。
本当は、今すぐ走って逃げたい!!!
大声で泣きたい!!!
本当はあのキスが私のファーストキスだった……。
でも、その事は言わなかった。
あまりにも、惨めで情けなくて哀れな自分が可哀相で私の精一杯の強がりだった。
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