先生、あなたに逢えて幸せでした


教室を出て体育館へ続く廊下を歩く途中で思い出した。



『ねぇ… 健太。先生と鉢合わせになっても殴らないでね?』


『ア゛!? 殴りそうだけど我慢するよ』



『本当?大丈夫?頼むよ!だって健太、中学時代部活 柔道だったんでしょ?県大会でも3位だよね!?』



『まーな!!大丈夫だよ!今は球技大会優勝して、由佳にお好み焼き食べさせないと駄目だから、伊室見ても殴らねーよ!』




――――――



体育館へ入るとうちのクラスは順調に勝ち進んでた。

『健太!お前何処行ってた!?しかも由佳と消えやがって!』



『まーまー、海斗落ち着けよ!トラブル発生だったんだ』



『ハァ!?トラブル?まぁいい!次の試合から健太はフル出場だからな♪』





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