先生、あなたに逢えて幸せでした


水浴びした猛獣達はパンツ一枚で教室に入ってきた。

信じられない…
私が女って忘れてる…

まぁ、私もこれぐらいではビビりません!!


もちろん、健太もパンツ一枚だった…


―――――――



しばらくして、担任が教室に入ってきた。

両手には段ボール。そしていい匂い。


「約束通り、先生からのご褒美だ!食え!!」


みんなでお好み焼きとジュースを口にした。


担任がふと気付いて言い出した。


「お前ら、要が居るのにパンツ一枚はヤバイだろ!?」


私に気遣いしてくれてる。

『先生〜!私 気にしてないから大丈夫!!』


私がそう言うとクラスメイト皆が「由佳 悪いな―! 今日は許して!」 皆が口々に言ってくれる。



今日はいろんな事があって疲れた…

先生の事……

健太の事……

きちんと考えないといけないな…




健太の事……




長い夏休みが始まろうとしていた。





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