先生、あなたに逢えて幸せでした


もう、本当健太はバカなんだから…。


こんな中途半端な事しか言えない私の事なんて嫌いになればいいのに…



なんでこんなに優しいだろう…



こんなに優しい人をすぐに好きになれない自分はもっとバカだね。





しばらく沈黙あり健太が口を開いた。



『なぁ、由佳。』


『うん?なぁに?』


『前にも言ったけどさ、由佳が俺の事男として好きになるまではキスもしないし、手も繋がない。ただ傍に居るだけ。だからさ……』

健太は話しを一端区切り、空を見上げて私に言った。



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