先生、あなたに逢えて幸せでした


キーンコーンカーンコーン♪


ついにチャイムが鳴った。


私の緊張はMAXだ。喉はカラカラに渇いてる。



こんな時に限って何も飲み物がない。



『ちょっと健太!お茶一口頂戴!』


後ろの席の健太の机に置いてあるお茶のペットボトルを手にする。



『ん?茶?どうぞ。由佳ねーの?』



『買い忘れてさ!喉カラカラ!』


一口飲むと少しは楽になった。





――ガラガラ



「オーシ!席つけ。授業するぞ!」



先生が入って来た。



私はやっぱり先生の姿が見れずに出席確認が終わったら机に伏せて先生の声を聞きながら寝たふりをした。




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