先生、あなたに逢えて幸せでした


先に健太が歩き最後に私が教室を出ようと先生の前を通り過ぎた。



『先生。さようなら。』


そう言い教室を出ようとしたら…




「……由佳…」


小さな小さな声。
やっと聞こえるぐらいの声が聞こえた。



『え!?』


振り返って先生を見たが先生は戸締まりを確認しに行き私は先生の背中を見つめてた。




「お〜い!由佳帰るぞ!」


海斗に呼ばれ急いで廊下に出て先を歩く三人を追いかけた。





(はっ!俺は何言ってんだよ… 自分から遠ざけた由佳を我慢出来ずに呼ぶなんて!! まだ抱きしめなかっただけでも自分を誉めなきゃな)




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