先生、あなたに逢えて幸せでした


『なんだ悔しいのか?』

健太がシレっと答える。


「うるせー!」

海斗が言う。


『なんなら、化学工学科の尻軽女紹介するぞ?』


「馬鹿野郎!あんな女勘弁だ!健太に告った次の日、俺と剛に告るなんて信じらんねーよ!」

顔を歪めながら海斗が言う。


『なんの話?尻軽女って誰?』

由佳が聞くと三人は顔を見合わせた。


三人が心の中で呟いた。

(さすが由佳。興味ない噂はスルーかよ…。さっぱりした性格にこの容姿。ほら、モテるわな)



『いや。由佳は気にするな』

健太が由佳に微笑んで言う。


『ふ〜ん。まっどうでもいいけどさ』



こんな話をしていたら担任が教室に入って来て朝のHRが始まった。




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