先生、あなたに逢えて幸せでした


担任と生活指導の担当が教室を出て行くとクラス皆が口を開いた。


「こんな馬鹿げたいじめ男じゃねーな。」


「まず、このクラスの人間じゃないな。いままでにもチャンスはいっぱいあったし、そんな事する野郎はこのクラスにはいねーだろ」

「てかさ、女じゃね?」


「俺もそー思う!」


皆がそう言い出した。



『今頃?入学当初なら分かるけどさ』

健太が口を開いた。


「お前が原因じゃね?由佳と手繋いで帰った翌日だぞ?どう考えても健太のファンか健太の事好きな女だろ?」


海斗が言う。


『確かに有り得るわ。まぁ、健太と付き合うんだからしょうがないね。たぶん、先輩女子だよ。みんなありがとね!!早く帰ろう!?』

私は笑って皆にお礼を言った。



結局、上は健太のトレーナーを借り下はハーフパンツのジャージで健太の自転車の後ろに乗って帰った。




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